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スペインや南欧の陶器・タイルを作成・紹介しています。スペインの気になる街・行ってみたい場所・日々のあれこれ・・・。


by animo712

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最後のブログ

突然ですが・・・このブログの扱いについて色々考えた結果、
違う場所、違う形で情報発信してゆく事に決めました。
ブログとしてはそこそこ長く使ってきましたけれど、
コンセプトが結構定まらない部分も多かったですし、
ここいらで一区切りつけたいと思います。

終わりに向けて、このブログはタイルについてのブログですので、
タイルについて思う事や、タイルから出発した話などで締めくくりたいと思います。

タイルに出会えたことで、私の生活は大きく生まれ変わったと感じています。
少し大げさかもしれないけれど、そういうきっかけになるものって人それぞれあると思うんですね。
それが私の場合、タイル作りでした。

<昔の話・・・>
タイルに出会う前の私は、自己表現や意思表示が苦手でした。
閉塞感・圧迫感・被コントロール感・被抑圧感を抱え、歪んだ部分も多かった。
自然、自己評価も低いですし、好きなものを好きと言えない殻に閉じこもる人間でした。
(まだ完治はしてないけれど・・・)

タイルに出会い、もちろんいきなり変わったわけではなくて。
まずは手を動かす事が楽しかったので、作業に没頭するようになり、
また、作品という目に見える成果が出るので、もっとたくさんチャレンジしたい事が出てきました。
そうやって過ごしていくうちに、小さな自信や指標のようなものが定まって、
「私は私」という当たり前の事実を、まずは体で実感するようになり、自己肯定感が向上しました。

自分で気づけた事もありますが、良い先生に出会えた事もポイントです。
まず、私の先生たちは、否定しない。正解を決めつけない。自分のやり方を押し付けない。
私は極端に「間違いが怖い」と思う人間だったのですが、
先生に言わせれば、タイルの上にのせる釉薬(色粉)の色合わせに間違いなんてない、そうです。
これを聞いたときに、それはそれはホッしました。
なんだそれで良かったのかと。これも正解でいいんだと思えた時の清々しい気持ちは忘れないでしょう。
先生は何気なく言った言葉だったかもしれないけれど、案外そういう言葉が残ったりするものです。
もし何かの方法にチャレンジして結果的に失敗したって、その過程で得たものは本物なわけで。
何も自分を汚すものなどないわけです。

<最近の話・・・>
自己評価が上がってくると、違うものの見方ができてきました。

ひとつは、私はとても多くのものに恵まれているという事に気づけました。
例えば、私は素晴らしい友人に恵まれています。
性別・年齢・国籍の垣根なく(そんな条件設定は本当にナンセンスだと思う)、時に楽しませ、時に辛抱強く話に付き合ってくれ、
優しい距離感で、前向きなエネルギーで接してくれる存在がいかに尊いものか。
人に恵まれだしたのは、私が自分の人生に対するスタンスをポジティブに変化させられたのがきっかけだと思います。

もうひとつは、他人を認める事ができた事。
自分を認めて評価できれば、他人も等しく認める事ができるというのは不思議な現象だけれど・・・。
そしてなぜか、他人を認められるようになれば、逆に自分も他人から認められ始める。

そういった意味で、タイルに出会ってから私の人生は少しずつ別の様相を見せており、
22歳の時にタイル作りを始めたから、今は6歳児くらいの気分かな(笑)とにかく生まれ変わった気持ちでいるのです。

<これからの話・・・>
タイルを作るという事は、その行為そのものも楽しいですけれど、もっと大きな方向性を示してくれました。
それは、自分の人生は自分の意思と判断でコントロールできるという事。
人との違いをポジティブに捉えるという事。
敬愛するビル・ストリックランド氏の言葉を借りれば「あなたはあなた自身の手で価値あるものを作る事ができる」という事。
(ここでいう価値あるものとは、もちろん芸術性が高いとか高価なものとかいう意味ではない)

将来的には、こんなメッセージを、さりげなく、でも強く伝えていける先生になりたい。
押しつけがましくない、でもポジティブな空間を提供できる側の人間になりたい。

競争の世界で生きていく人は別として、基本的には行為を通して心が救われるのが大事なのであって、
技術的・芸術的に優れたものが作れるか否かは二の次三の次の問題だと思います。
ひとつのゴール・達成感として技術を高めていく事は大切だけれど、その先に得られるものは紛れもなく自己肯定・自信であって欲しい。
何より自分がそうありたい、と思っています。これからもずっとそう思ってタイルと向き合っていきたい。

今までお付き合い頂き、ありがとうございました。
これからも何かしら活動の場を広げてゆくつもりですので、再会できる方もいらっしゃるかもしれません。
このブログはしばらく残しておくつもりです。大切なスペイン留学の思い出など、たくさん詰まっていますので^^
また、いつか、どこかで。
by animo712 | 2015-03-06 23:03